岸を離れる日
いつかの秋、この歌を何度聴いたことだろう。
イギリスへの留学準備に追われながらも、果たして無事に学位を取れるだろうかという不安。
この歌は、その時の心境に何物にも勝る強さで寄り添い、励ましてくれた。
胸の奥に抱えたどうしようもない哀しみと寂しささえ、この歌が、手嶌葵さんの透明な声が、代弁してくれているようだった。
あれからもう二年が過ぎようとしている。
私はいま、イギリスではなくフランスにいて、思いがけずフランス語の勉強をしている。
そんな人生の不思議を感じるときも、彼女の声は変わらずやさしい。
- アーティスト: 手嶌葵
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/02/07
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (44件) を見る